昭和37年、祖父が今の場所(名古屋一のオフィス街「伏見」)に洋食店を開業。その後、料理人であった父が二代目を継承。私自身は長男で、もう継ぐことが決まっていた状況でした。大学も、今のお店に足りないものは何かという基準で、マーケティングや経営学・会計学等を学びました。卒業後はコンピュータの会社に入り、SEとして3年勤務。その後のお店のシステムのコンピュータ化に役立ちました。また、入社式・転勤・歓送迎会・ボーナス・忘年会など、オフィス街に立地する店のターゲットの1年を実体験できたのも大きな財産。
その後1995年に、お店に戻り、店長として現場のマネージメントを経験した後、2003年に社長に就任。お店の一番のピンチはBSE問題が起こった時。当時はビーフステーキがメインだったので、お客さんが全く来ない日々でした。そんな中、通ってくれた常連さんには今でも感謝しています。その後、牛の比率を下げ、豚メニュー(トンテキ)の人気などもあって、徐々にシフトしてきました。
今の看板メニューは①とんテキ②味噌カツ③エビフライ
繁盛継続の秘訣はまず何をおいても立地、それと必ず名物料理を作る(できれば2つ)。そして常連さんを作ること。当社の経営理念は「食を通じて社会に貢献」です。
これから始められる方は、早い時期にパートナー・右腕を作る(家族、奥さんではなく)事をお勧めします。また年間計画や3年5年の中期計画も大事ですが、地域に根ざしたお店は、10年20年先を考えてほしい。永遠に継続させる前提で考えてほしいと思います。