「やきとりまさ吉」は、ミシュランガイド東京のビブグルマン賞に選ばれた、焼き鳥の繁盛店だ。オーナーの児玉氏は、高校を卒業後喫茶店や居酒屋から飲食業界に入り、フルーツパーラー千疋屋では社員として約7年間勤務してきたという。
転機となったのはバブル景気がはじけてから売り上げが下がりはじめ、フルーツパーラーのように景気に左右される事無く、食材のロスのでない年間でも安定した供給の食材で商売できる業態を考えた時に、小さな頃近所にあった焼き串店が浮かんだという。以降名店といわれる和食や鶏料理の店で修業を積み、37歳の時に『やきとりまさ吉』を武蔵小山に開業した。
こだわりのやきとりは、児玉氏が来てくれているお客様に見て美味しく・香りで美味しく食べて美味しく満足して頂けるようにこだわり抜いた逸品だ。使用する鶏肉は出身地の新潟の銘柄どり「越の鶏」を使用し、塩は新潟の天然の海塩を使い、炭は最高品質の紀州備長炭を使用し香り高く焼き上げている。
「ただ開業からしばらくは非常に厳しい時期もありました、駅から離れている立地もありますが、毎日お客様に足を運んで頂けるようにするにはどうすればよいか毎日考え続けていました。」そう児玉氏はいう。「やきとりはもちろん食事需要にもよって行っている今の利用シーンを考え、サイドメニューにも力を入れました。やきとり以外にも店の看板メニューになっている、〆のらーめんも実は支那そばやを創業した佐野さんに教えを頂き、スープや麺にこだわって作っています。」
こだわりを続けた結果お客様から口コミで評判が広がり、いまでは毎日予約客だけで席が埋まるほどの繁盛店になる事が出来たという。今後は業態やターゲットを変えて2店舗目・3店舗目の出店も考えて行きたいということだ。