調理師専門学校卒業後ホテルなどで10年程修業を積んだ後、結婚や子供の誕生に際して自分の人生を真剣に考え、結論の一つとして「独立開業」を選択した。お店のコンセプトはアイヌ文化の料理とフランス料理を融合した『 “旬”と“文化”を感じる釧路フレンチ』 を軸とした“自分が行きたいと思うお店”で、開業当時近隣にはなかった多くの人数で楽しむというよりは2~3人でゆっくり食事ができて、地元のお客様だけではなく遠くからでも来ていただけるお店を目指したそうだ。継続してこられた秘訣は?の問いに対して「地元有志の方々や、勤め人だった時の先輩などに支えられたこと」と、経営者として最も大切にしている「決してあきらめない(潰さない)!との決意を持ったこと」と語る。これからお店を始められる方に対しては、「色々な意味で従来型のやり方は厳しい時代が来ています、例えば消費者動向の移り変わりのスピードに小規模事業者単体では投資回収できないことが多い。もし単体・個人での出店をお考えの方は他業種企業等との連携による出店の可能性を模索するなど、計画自体を見直すべきではないか? 」と提言する。今後は、その難しい時代をよく読み、料理だけではない連携を含めた新たな形の外食企業を模索しつつ邁進する。