元々、不動産業を営んでいた時、ご縁があった飲食店オーナーさんとの出逢いが、出店のきっかけだった。その店で扱う“牡蠣”が、厚岸でも3指に入る名漁師さんのモノで、普通直接入手出来ない貴重なものだった。オーナーさんが、地元に帰られるのを機に、その味を札幌に残したい!との想いで、平成5年に8坪の小さなリース店舗で開業した。全国の牡蠣の名産地を巡り、食べ比べた結果、今食べている牡蠣が、特別だと再認識。今度は、その特別な牡蠣の漁師さんの事も知らなくては!と思い、厚岸で部屋を借り、8ケ月牡蠣漁師を体験。そこで分かったのは、“いくら有名な産地でも、作り手が違うと味はここまで違うのか!”と気づいた。本当の声で、お客様に伝えたいとの思いだ。地産地消のシンボル「緑提灯」の第1号店となり、北海道の魅力を伝え続けている。蕎麦打ちも本格的に修業し、とにかく美味しいモノを提供したい。そんな努力が21年の歴史に刻まれている。15周年の時には、漁師さんも札幌に招き、消費者との交流の場を設けた。森が海を育てる事を知り、広葉樹林1500本を寄贈、スタッフと共に植樹を行う等、使うだけではなく育てる事も大切にしている。「毎日が新たな気持ち!」来てくれるお客様にスタッフ全員が、気持ちを一つにして、新鮮な気持ちで感謝し続けている事が、何より愛され続けている秘訣だそうだ。店名には、「開」未来を開く、という意味もある。今後も、自社農場にて、蕎麦や、いろんな野菜を生産して、よりもっとお客様に新鮮で、美味しいモノを届けて行く。